延べ面積縮小で階段は室内に

 階段の位置に関しては、「LDK内」と回答した比率が最も高く、16年度の調査では71.5%に上った。「ホール・廊下」に階段を配置した間取りは、10年度の調査時点では約38%だったものの、16年度の調査では約25%まで低下した。

 年代別に比較しても、階段の配置をLDK内にする傾向は増えていた。

 住環境研究所は、階段をLDK内に設置する傾向が高まっていることについて、次のように分析する。

 昨今の住宅は住宅の延べ面積が小さいことからホールや廊下を設けないケースが増えてきた。また、建物の気密や断熱性能が向上したことも影響しているようだ。上下階の寒暖差が小さくなったことから、階段をリビング内に置くことに抵抗感が少なくなったと考えられる。

階段の位置は、LDK内に設置するケースが増えている。2010年度の調査では60.0%だったが、2016年度では71.5%と増えた(資料:住環境研究所のデータを基に日経ホームビルダーが作成)
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 建物の延べ面積は、年々小さくなっている。120m2未満の建物は、16年度の調査では64.3%だった。10年度の時点では53.7%だったことと比較すると、約11ポイントの上昇だ。

 年代別に比較すると、40代の住まいの延べ面積が縮小している傾向が強い。120m2未満の比率は、10年度が40.8%だったのに対し、16年度は58.9%と約6割に上った。この急激な変化は、3人以下の世帯が増加していることや、子どもが独立した後を見越して新築当初からコンパクトな住まいを希望していることなどが影響していると考えられる。

建物の延べ面積は、120m2未満のものが年々増えていることが分かった。2016年度の調査では、64.3%に上った(資料:住環境研究所のデータを基に日経ホームビルダーが作成)
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40代の場合、建物の延べ面積が120m2未満のものが急伸している(資料:住環境研究所のデータを基に日経ホームビルダーが作成)
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 家族構成のデータを見ると、3人以下の割合が10年度の調査に比べて16年度は6.4ポイント増加の63.8%だった。16年度の調査結果では、年代別にかかわらず、家族構成が3人以下という回答が増えている。特に20代では2人世帯の割合が10年度の34.0%から増えて、16年度は41.5%に上った。

家族の人数は、3人以下のケースが増えていた(資料:住環境研究所のデータを基に日経ホームビルダーが作成)
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