オークラ東京の「オークラプレステージタワー」内に設置するメインロビーの完成予想パース。谷口吉郎氏の設計による静謐(せいひつ)な空間を再現するため、図面や写真による検証と併せて、光や音の実測データを物差しに設計・施工を進めている(資料:谷口建築設計研究所)
[画像のクリックで拡大表示]

 形だけではなく、空気感の継承─―。

 谷口吉郎氏(1904~79年)が設計したホテルオークラ東京(東京都港区)の旧本館ロビーを再現する取り組みが進んでいる。名建築と称された旧本館は、2015年8月に閉館、解体された。現在は19年6月の竣工を目指し、大成建設が新本館の工事を進めている。

 敷地面積は約2.6ヘクタールで、半分は緑地とする。東側には地下1階・地上41階建ての「オークラプレステージタワー」、北側には地下1階・地上17階建ての「オークラヘリテージウイング」と2棟のタワーから成る新本館を建設中だ。西側に立つ「大倉集古館」とタワーに囲まれた広場は、「オークラスクエア」として整備し、水鏡を設置する。

「オークラ東京」の外観パース(左)と建物の配置図(右)。旧オークラロビーの窓面は東向きだったが、新しいロビーでは南向きとなる(資料:谷口建築設計研究所)
[画像のクリックで拡大表示]

 新本館の設計は、大成建設、谷口建築設計研究所、観光企画設計社、日本設計、森村設計、NTTファシリティーズの6社が共同で手掛ける。旧本館にあった「オークラロビー」を再現するのはプレステージタワー内だ。ホテルブランドを象徴する照明器具「オークラ・ランターン」や、梅の花に見立てた「梅小鉢のテーブルと椅子」などを当時のままに再配置する。

 そして、谷口吉郎氏の子息である谷口吉生氏が代表を務める谷口建築設計研究所が、プレステージタワーのロビーをはじめ、ヘリテージウイングのロビーや、オークラスクエアと広場を囲む建物の外装に関する意匠設計を担当している。

この先は有料会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が4月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら