裁量労働制ユニオンが開いた9月18日の会見の様子。坂倉昇平代表(右端)はプランテック総合計画事務所の裁量労働制について、「業務量が多すぎて裁量労働制が機能していない」と話す(写真:裁量労働制ユニオン)
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 プランテック総合計画事務所(東京都千代田区、以下プランテック)が、 専門業務型の裁量労働制を不正適用したとして、中央労働基準監督署(東京都文京区)が是正勧告していたことが分かった。同社に勤める20代女性従業員と、この女性が加入する裁量労働制ユニオンが9月18日に会見して明らかになった。

 専門業務型裁量労働制とは、労働基準法に定められた「みなし労働時間制度」を認める制度だ。時間配分の裁量を労働者に委ねる必要がある専門的な業務を定め、労使協定を結んで労働時間を決める。労働者は働き方に対する自由度が高くなる一方、1日に何時間働いてもみなし労働時間分の勤務とみなされる。

 裁量労働制ユニオンによると、プランテックは1日の所定労働時間を8時間と定めて、専門業務型裁量労働制を従業員82人に適用していた。対象とした業務は「建築士の業務」だった。しかし、中央労働基準監督署は9月6日、プランテックが労使協定を結ぶ労働者代表を適切に選出していなかったとして、専門業務型裁量労働制の適用が無効であると指導した。

プランテック総合計画事務所の専門業務型裁量労働制に関する協定届の内容。労使で1日の労働時間を8時間と定め、建築士の業務に裁量労働制を適用する内容だった。法令では建築士の業務は一級建築士など有資格者が該当するとされている(資料:取材を基に日経アーキテクチュアが作成)
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 これにより、1日8時間を超えた分の労働に対する残業代が未払いとなり、時間外労働などを定めた労基法に違反するとして、中央労働基準監督署が是正勧告を出した。プランテックの広報担当者は日経アーキテクチュアの取材に対し、「是正勧告の内容を真摯に受け止め、過半数代表者について法律に沿った信任手続きを実施し、割増賃金支払いなど改善措置を講じる」と回答した。

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