フィリピン屈指の観光地、セブ島で、木造の巨大なアーチ屋根を持つ空港ターミナルが登場した。7月1日に開業した「マクタン・セブ国際空港第2ターミナル」で、集成材を主要構造材に使用した例は世界初という。延べ面積は6万5500m2に及ぶ。

フィリピン・セブ島にオープンした第2ターミナルの飲食エリア。最南部の出発ゲートラウンジ方向を見る(写真:Marcel Lam Photography)
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 フィリピン政府は、急増する旅客に対応するため、2014年にPPP(官民パートナーシップ)事業として空港拡張計画をスタート。フィリピンとインドの企業による合弁会社が受注した。建設から運営までを担う契約期間は25年、投資額は約360億円。2期に分けて開発し、1 期は総工費約280億円で国際線専用の第2ターミナルを整備した。

鳥瞰イメージ。図の上が北方向。右奥には、1960年代に開業した第1ターミナルがある(資料:IDA)
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 拡張計画により、ターミナルの設計上の旅客収容能力は大幅に増えた。当初の施設では、年間450万人の旅客を想定していたが、17年の旅客数は1000万人を超えていた。第1期拡張計画では、国際線専用の第2ターミナルを新設すると同時に、既存施設を改修して国内線専用の現・第1ターミナルへと変えた。これにより、空港全体の設計上の旅客収容能力は年間1580万人となった。

第2ターミナルの北側外観のCG。波形の屋根が続く(資料:IDA)
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 設計を担当したのは、香港を拠点とするIntegrated Design Associates(インテグレーテッド・デザイン・アソシエーツ、IDA)だ。空港プランニングなどエンジニアリング全般はアラップが担当した。

 アラップの設計担当者は、耐震設計について「敷地は断層の近くに位置し、盤石とはいえない場所にある。地震発生時にそれぞれが影響し合わないよう、独立して安定した5つのブロックに分けることが必要と判断した」とコメントしている。

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