日本屈指のビジネス街である東京・大手町で9月25日、延べ面積35万m2を超える大規模オフィスビル「大手町プレイス」が開業する。総事業費は約1700億円。主にオフィスやカンファレンスセンター、店舗で構成し、低層部や外構には来街者が自由に滞在できる空間を設ける。

東京・大手町に8月完成した「大手町プレイス」を南東側から見上げる。写真奥が地下3階・地上35階建てのウエストタワー、手前が地下3階・地上32階建てのイーストタワー。2棟を低層部で連結する構造だ。外装にみられる水平庇やアルミ丸柱は、以前この地にあった逓信ビルの意匠を意識したもの(写真:日経アーキテクチュア)
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 建物は地下3階・地上35階建てのウエストタワーと、地下3階・地上32階建てのイーストタワーから成り、低層部で連結する構造。タワーごとに関係者が異なり、ウエストタワーの発注者はNTT都市開発、イーストタワーは都市再生機構(UR)だ。ウエストタワーの設計を日本設計、施工を竹中工務店、イーストタワーの設計・施工を大林組が担当した。

建物の断面図。低層部に約6000m2のインターネットデータセンター(IDC)を整備した。災害時に業務を継続するための非常用電源や、天然ガスを燃料としたガスコジェネレーションシステムも備える(資料:NTT都市開発)
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 施行代表者であるURの都心業務部大手町エリア計画課・岩崎信昭課長は、会見で大手町プレイスの開発について「大手町地区の都市再生に貢献を果たすため再開発事業に踏み切った」と語った。

2棟をL字形に配置している。建物の周辺には、グリーンプロムナードなどの植栽帯を連続的に設け、あらゆる方向から来街者が立ち寄れる休憩スペースを用意した(資料:NTT都市開発の資料に日経アーキテクチュアが加筆)
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イーストタワーの1、2階には、多様な用途に使える分割可能なホールを置いた。広さは約750m2で、大手町エリアでは最大規模となる。他にも複数のカンファレンスルームを備える(写真:日経アーキテクチュア)
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 建物は「逓信ビル」および「東京国際郵便局」の跡地に立つ。「逓信ビル」は1964年に竣工した建物で、設計者は逓信建築の代表的建築家の1人である小坂秀雄氏だ。大手町プレイスの外装にみられる水平庇やアルミ丸柱は、その意匠を意識したものだ。

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