東日本大震災などの地震の影響と、その後の経年劣化によって剥離につながった可能性がある――。仙台市青葉区の「せんだいメディアテーク」内の市民図書館で、耐火被覆材の一部が落下した事故について、市は7月26日、事故原因についてこのような見解を示した。

 事故が発生したのは7月14日午後4時ごろ。吹き抜けとなっている3階フロア西側天井の壁際から、耐火被覆材が約5.1m下の机に落下した。近くの椅子に座っていた利用者の40代男性に破片が当たり、右肘に軽傷を負った。

 せんだいメディアテークは、2000年8月竣工。細径厚肉鋼管で構成する大小13本のチューブが、鉄骨フラットスラブを支える構造だ。落下したのは、鉄骨フラットスラブの下側に施したセラミック系の耐火被覆材だった。スラブから吊り下げた天井材と壁面の約50cmのクリアランスから落下した。

落下して砕け散った耐火被覆材。鉄骨フラットスラブの下側に施されていたセラミック系の耐火被覆材が剥離し、高さ5.1mの吹き抜け天井の壁際がら落下した。耐火被覆材は、新築時にコテで数回にわたって塗り重ねて仕上げていた(写真:仙台市民図書館)
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 剥落した耐火被覆材は、長辺約1m、短辺40~50cmで、厚さ約25mm。新築時、スラブに直接、コテで複数回塗り重ねて仕上げていた。市は15年に定期調査を実施していたが、異常は見つからなかったという。

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