変動型金利で住宅ローンを借りる人が急増している。住宅金融支援機構の調査によると、2017年度に借り入れをした人の56.5%が変動型を選択。前年同期比で9ポイント増え、過去最高となった。日本銀行の異次元の金融緩和にもかかわらず、物価が十分に上昇しないために、今後も超低金利が長期化するとの見方が拡大。変動型を押し上げる一因になっている。

 同機構の調査によると変動型金利で借りる人は、10年前の08年度では2~3割程度だった。その後金利が下降したのに合わせて増加し、11、12年度には5割を超えた。しかし、日銀が異次元緩和に踏み切った13年4月以降は物価上昇に伴う将来の利上げを懸念する傾向が強まり、14、15年度には4割程度に減少した。

変動型と固定型の割合の推移。16年1月に日銀がマイナス金利を導入した時から変動型を選ぶ人が増え始めた(資料:住宅金融支援機構の資料を基に日経ホームビルダーが作成)
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 潮目が変わったのは、16年1月に日銀がマイナス金利政策を導入した時だ。これを境に再び変動型金利で借りる人が増え始めた。さらに、日銀の思惑通りに物価上昇が進まないことから「将来の利上げはない」との予測が広がり、変動型の増加を後押しした。17年度下期には、ついに過去最高の56.5%に達した。

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