5月中旬から新国立競技場の根本鉄骨に取り付けが始まるユニット鉄骨。説明するのは4月1日付で新しく新国立競技場設置本部総括役に就任した高橋武男氏(写真:日経 xTECH)
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 2016年12月の着工から18カ月。新国立競技場の整備計画はこの5月で工程の折り返し地点となり、19年11月の完成に向けて後半戦に入った。ひとまずの節目を迎え、日本スポーツ振興センター(JSC)は5月11日、約7カ月ぶりに施工現場の様子を報道陣に公開。スタジアムを覆う片持ち屋根の鉄骨に木材を取り付ける手順を説明した。

新国立競技場の片持ち屋根の構造。スタジアムの躯体に根元鉄骨を設置し、先端に向かって3つに分割したユニット鉄骨を取り付ける(資料:大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体/JSC)
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 長さ62mに達する片持ち形式の屋根架構のトラスは、2本の上弦材と1本の下弦材、これらを立体的に連結するラチス材で構成される。JSCが公開したのは下弦材を地面で組み立てる地組みの作業となる。4本の木材を1本の鉄骨にボルトで固定する。

 建築基準法上、新国立競技場の屋根架構は鉄骨造(S造)だ。しかし、大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体(JV)は、屋根架構について「木と鉄のハイブリッド構造」と表現している。新国立競技場の建設で使用する木材は2000m3で、そのうち9割が屋根部材だ。木材はスタジアムの意匠に欠かせない部材となる。

 屋根の施工は、根元鉄骨をスタンド躯体の最上段となる5階部分に設置した後、3つのユニット鉄骨を先端に向けて取り付ける手順で進める。根本鉄骨の設置箇所はスタンド内周に108列あり、5月11日時点でその6割の取り付けが終了した。4月1日付で新しく新国立競技場設置本部総括役に就任した高橋武男氏は「5月中旬に、スタジアムの東側部分から根元鉄骨にユニット鉄骨をつなげる施工を開始する」と説明する。

スタジアム躯体の最上段に設置した根元鉄骨。5月11日時点で全108列のうち6割の取り付けが終了した(写真:日本スポーツ振興センター)
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