女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」などを運営する不動産会社スマートデイズが経営破綻した。2012年8月に設立した同社は、オーナーからシェアハウスを一括で借り上げ、転貸するサブリース事業で急拡大した。オーナーは750人以上いるとみられ、所得の高い会社員が多い。なぜ、かぼちゃの馬車に投資をしたのか。2人のオーナーから話を聞いた。(インタビューは4月7日に実施)

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インタビューに応じた女性オーナーが所有するシェアハウスの共用リビングルーム。物件の管理会社を2017年12月にスマートデイズから変更し、その際に数十万円かけてリビングルームを設置した(写真:日経アーキテクチュア)
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取材したかぼちゃの馬車オーナー

1)40代後半の女性。メーカー勤務の会社員。年収700万円台。夫婦で大田区と世田谷区に2棟所有

2)50代前半の男性。購入当時はIT会社に勤務。年収1500万円。練馬区と世田谷区に2棟所有

かぼちゃの馬車を購入した時期と、きっかけを教えてください。

女性:大田区と世田谷区に1棟ずつ、それぞれ10部屋のシェアハウスを所有しています。1棟目は15年5月に購入しました。2棟目は同じ年の11月に購入しています。契約額はそれぞれ1億1500万円と1億500万円になります。

男性:私も練馬区と世田谷区に2棟所有しています。15年11月に2棟を同時に購入しました。練馬は16部屋で1億6000万円、世田谷は12部屋で1億3000万円でした。

「かぼちゃの馬車」投資を巡るスキーム。スマートデイズのほか、スルガ銀行や販売会社、建設会社など関係者が多い(資料:取材を基に日経アーキテクチュアが作成)
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女性:かぼちゃの馬車を知ったきっかけは、不動産投資の無料セミナーです。当初は中古賃貸物件への投資を考えており、1棟を購入する予定でした。ただ、途中で「売り主からストップがかかった」と販売会社に言われ、「新築でもっと利回りのいい物件がありますよ」と紹介されたのがスマートデイズのシェアハウスです。1棟目を購入して半年もしないうちに、「購入がキャンセルされたシェアハウスがあるので、ご主人にいかがでしょうか。金利も下がっていますよ」と紹介されました。

男性:私は千葉県で賃貸物件を所有・運営していました。知人から「新しい形態のシェアハウスの説明会があるから行ってみないか」と誘われ、スマートデイズのセミナーに参加しました。「当社のシェアハウス運営は特徴的で全く新しい取り組みであり、スルガ銀行が高く評価をしている。多くのサラリーマンがスルガ銀行から融資を受けている。金利は高いが、利回りも高い長期間のサブリースだ」と説明を受けました。物件は写真で見せてもらいましたが、部屋が狭いなどの点に目が行き、建物にはあまり魅力を感じませんでした。

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