ソニーの「aibo(アイボ)」開発の舞台裏や随所に盛り込まれた独自技術などについて、開発チームに話を聞いたインタビュー連載の第2回。今回では、aiboに盛り込んだ小型・軽量化技術を中心に取り上げる。インタビューに応じてくれたのは、主に商品企画を担当した松井直哉氏(同社 事業開発プラットフォーム AIロボティクスビジネスグループ 商品企画部 統括部長)と、ハードウエア開発を担当した石橋秀則氏と荒木拓真氏(いずれも 同グループ SR事業室 商品開発グループ)である。(聞き手=根津 禎、進藤 智則、内山 育海、構成=赤坂 麻実、写真=加藤 康)

石橋氏
(写真:加藤 康、以下同)

おおよそのaiboのフォームファクター(形状)を決めた後、それに合わせてさまざまな機能を盛り込むのは難しかったのではないか。

石橋氏:最初から困難の連続だった。最初のaiboのイメージは、そもそも脚が動く範囲が(筐体内に)確保されていない、動くと筐体内で部品がぶつかってしまうなど、物理的に成り立っていなかった。

 そこで、独自の小型アクチュエーターを新たに開発することで、必要な部品を格納できるようにした。市販のアクチュエーターを利用していたら、同様の機能を実現するために各パーツが大きくなってしまい、結果的にaiboはもう一回り大きくなっていたはずだ。

これは小さくしないとダメだ

aiboの大きさはどのようにして決まったのか。

松井氏:最初に描いたデザインと基礎設計の検討情報を基に簡易モックアップを作ったところ、想像以上に大きかった。犬ではなく、まるで小熊のようだった。これは小さくしないとダメだ、という話になり、最初のデザインに対して0.9倍ほどに小さくしてモックアップの再作製を行い、大きさの目標を定めた。そのサイズに入るよう内部構造を小型化し、外観も腰がくびれておしりも可愛らしくなるよう何度も調整して仕上げていった。

首部分に搭載した、3軸分のアクチュエーターを一体化したユニット

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