「Amazon Echo」(米アマゾン・ドット・コム)、「Google Home」(グーグル)、 「Clova WAVE」(LINE)の“3大AIスピーカー”の分解調査。今回は部品コストの詳細を見ていく。

 AIスピーカーの部品コストのうち、もっとも比率が高いのが半導体部品のコストだ。まだ市場の“立ち上げ期”であるAIスピーカーの場合、半導体部品の組み合わせに「定番」がなく、各メーカーが各々の方針や技術に基づいて設計・部品選定している。分解でも、その組み合わせがバラエティーに富んでいることを確認できた。

 その組み合わせの差がコストにどう表れるのか。専門の調査会社、英IHSマークイット(IHS Markit)のデータや日経 xTECH分解班の調査を基に見ていこう。

3機種とも異なるCPUを採用

 まずは、メイン基板などに搭載されている主要部品である、メインCPUとメモリー、無線通信ICを比較する。

メイン基板に実装する主要半導体部品のコストを抑えているGoogle Home。6層基板を使っていると見られる。基板上の実装部品が少ない(以下、写真:加藤 康)
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メインCPU
 
メーカー
製品名「型番」
仕様
価格
Google Home
米マーベルセミコンダクター(Marvell Semiconductor)ARMADA 1500 Mini Plus「88DE3006」「Arm Cortex-A7」(1.2GHz)のデュアルコア4.0米ドル
Amazon Echo
台湾メディアテック(MediaTek)「MT8163V」「Arm Cortex-A53」(1.3GHz)クアッドコア5.33米ドル
Clova WAVE
米クアルコム(Qualcomm)Snapdragon 212「APQ8009」「Arm Cortex-A7」(1.3GHz)クアッドコア4.34米ドル
米シナプティクス(Synaptics、旧コネクサントシステムズ)「CX20924」DSP2.2米ドル
(表:IHS Markitのコストデータを基に本誌が作成)

 メインCPUの価格については、「Arm Cortex-A7」のデュアルコアを採用するGoogle Homeが最も低く、同クアッドコアを採用するClova WAVEがそれに続き、Arm Cortex-A7よりも高性能とされる「Arm Cortex-A53」を採用するAmazon Echoが最も高い。ただし、Clova WAVEはメインCPUに加えて音声処理用DSP「CX20924」を搭載する。CX20924をどのような処理に使っているのかは不明だが、この分を加えると、Clova WAVEが最も高コストとなる。

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