神戸市の六甲アイランドとポートアイランドの間に架ける大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部の橋の形式が、世界最大級となる長さ2730mの5径間連続斜張橋に決まった。最大支間長は650mで、主塔3基以上の連続斜張橋としては2017年に開通した英国のクイーンズフェリー・クロッシングと並んで世界一となる。ポートアイランドの西側には、主塔1基の単独斜張橋を架ける。国土交通省近畿地方整備局と阪神高速道路会社が19年12月10日に発表した。

上が六甲アイランドとポートアイランドの間に建設する5径間連続斜張橋の模型。最大支間長650mは、国内全ての斜張橋と比較しても2位となる。1位は本州四国連絡橋の多々羅大橋で890m。下はポートアイランド―和田岬間に架ける1主塔斜張橋(写真:阪神高速道路会社)
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 近畿地整などが設置した「大阪湾岸道路西伸部技術検討委員会」(委員長:藤野陽三・横浜国立大学上席特別教授)での議論を受けて決定した。委員会では六甲アイランド―ポートアイランド間に関して、1つの連続斜張橋で海上をまたぐ案と、2組の斜張橋で構成する案の2つを比較・検討してきた。連続斜張橋は建設費が高くなるものの、景観に優れ、支承や伸縮装置といった点検に手間がかかる部材の数を抑えられる点が採用の決め手となった。

 4基の主塔の高さは、いずれも海面から約200mだ。主塔と橋桁は鋼製で、基礎には鋼管矢板を採用する。桁下を航路として利用するため、橋桁は海面から50mを超える高さに設ける。

六甲アイランドとポートアイランドを結ぶ5径間連続斜張橋の支間割(資料:国土交通省、阪神高速道路会社)
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