キヤノンとキヤノンマーケティングジャパンは2019年12月下旬、画像を使ったインフラ構造物の点検サービス「インスペクション EYE for インフラ」の提供を開始する。高性能カメラを用いた点検箇所の撮影から、人工知能(AI)を用いたひび割れ検知までを行う。両社が11月19日に発表した。

サービスのイメージ(資料:キヤノン)
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 「インスペクション EYE for インフラ」は、撮影、画像処理、ひび割れ検知の3段階で構成する。撮影サービスでは、ドローンなどの機材や様々なレンズを組み合わせて、点検したい箇所の大きさや撮影地点からの距離、検知したいひび割れの幅に合わせて撮影する。「カメラメーカーとしての強みが生かせる」とキヤノンマーケティングジャパン・映像ソリューション共創センタードローンソリューション課の武田知樹課長代理は話す。

自動で角度を調整し、広範囲を撮れる機材を使った撮影の様子(写真:キヤノン)
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 撮影した画像を合成して1枚の画像にするのが画像処理サービスだ。合成する際、複数方向から撮影した画像を組み合わせて構造物の手前にある遮蔽物を取り除いたり、斜めから撮影した画像を正面から見た画像に補正したりできる。

遮蔽物除去技術のイメージ(資料:キヤノン)
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 ひび割れ検知サービスで使うのは、キヤノングループが東設土木コンサルタント(東京都文京区)との共同研究を通して開発したAIだ。構造物の目地やチョークの跡、汚れなど、AIがひび割れと誤認しやすい特徴を含む壁面でも、ひび割れだけを検知できる。表面上に現れていなくても裏側でつながっていると技術者が判断するようなひび割れは、つなげて表示する。

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