2018年7月の西日本豪雨で損傷した「久杉(くすぎ)橋」(山口県岩国市)の架け替えで、新国立競技場の設計などで有名な建築家の隈研吾氏がデザインを手掛けることになった。日本酒「獺祭(だっさい)」を製造・販売する地元企業の旭酒造(岩国市)が隈氏の事務所に依頼した。デザインの反映に必要な1億円超の追加費用は、旭酒造が負担する。同社や県などが19年10月28日に新橋のデザインを公開した。

隈研吾氏の事務所が手掛けた新しい久杉橋のデザイン(資料:隈研吾建築都市設計事務所、旭酒造)
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右奥が2016年に完成した旭酒造の直売所で、隈研吾氏が手掛けた。そのつながりで、旭酒造は久杉橋のデザインを同氏に依頼した(資料:隈研吾建築都市設計事務所、旭酒造)
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 被災した久杉橋は、山口県が1954年に整備した橋長15mの鉄筋コンクリート橋だ。旭酒造の直売所の目前で、2級河川の東川をまたぎ、対岸を川沿いに通る県道5号とを結んでいた。

 西日本豪雨の際に、土砂崩れなどで発生した流木や土砂が東川に流れ込み、桁に衝突。高欄が折れ曲がるなど大きく損傷した。県は橋桁を撤去し、仮設の桁を架けて応急復旧した。

 県はその後、被災前と同じ橋の形式で久杉橋の再建を計画した。しかし、計画を知った旭酒造や地元住民が、久杉橋を復興の象徴にしたいと要望。過去に同社の直売所を設計した隈氏のデザインを盛り込むよう提案した。

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