北海道北見市が管理する道路橋で、河床浸食によって河川内にある橋脚のフーチングの露出が進んでいるのを市の出先事務所の職員が確認しながら、対策を怠っていたことが分かった。2016年の定期点検でフーチングの一部露出が判明したため、出先事務所が経過観察していたが、危険性を認識しなかった。

 次の定期点検を実施した19年7月に、市の道路管理課がフーチング下面まであらわになっているのを把握。橋脚の沈下や傾きが生じる恐れがあるため、翌8月に橋を通行止めにした。

応急対策を終えた朝日橋の橋脚。対策前はフーチングの下面まであらわになっていた。豪雨などによる無加川の増水で河床の浸食が進んだのが原因とみられる(写真:北見市)
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 問題が起こったのは、1級河川の無加川に架かる長さ55mの朝日橋。1997年に完成した2径間の鉄筋コンクリート橋だ。市道留辺蘂(るべしべ)町シケレベツ沢線の一部として市が管理している。

 16年に建設コンサルタント会社へ委託した定期点検で、河床全体が削られてフーチングの一部が露出しているのを確認。すぐに崩壊するほどの状態ではなかったので、4段階の健全度で悪い方から2番目の「III」と判定し、同橋周辺の市道の日常的な維持管理を担当する留辺蘂総合支所に経過観察を求めた。

 支所は以後、職員が自ら年に1回の目視点検を実施した。しかし、増水などで河床の浸食が進んだのを見ても危険と判断せず、道路管理課に報告していなかった。19年の定期点検で、16年に比べて河床の浸食が数センチメートル進み、一部で橋脚のフーチング下面まで露出していることが判明した。

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