応用地質は、みずほ情報総研(東京・千代田)、インキュビット(東京・渋谷)と共同で、地形図から潜在的な土砂災害の危険箇所を抽出するAI(人工知能)モデルを開発した。熟練の地質技術者が地形図などから判読するのに2週間ほどかかっていた範囲であれば、AIモデルは約5分で抽出できる。土砂災害の検知センサーを置く場所の検討などに活用し、自治体の防災対策に役立てる方針だ。

AIで地形を判読する技術のイメージ。熟練の地質技術者が判別した結果から、AIが潜在的な土砂災害の危険箇所の特徴を学習する(資料:応用地質)
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 AIモデルが見抜くのは、常時表流水がある谷の上部に位置する集水地形の「0次谷」だ。斜面の表層崩壊や土石流の発生源になりやすいため、特定が急務となっている。ただし、広い範囲で網羅的に見つけるには、熟練の地質技術者が多大な時間とコストをかけて地形を判読する必要がある。

 そこで応用地質などが開発したのが、AIの画像処理技術を使って、国土地理院が発行する2万5000分の1の地形図から0次谷を短時間でくまなく抽出するモデルだ。危険度を2段階に色分けして地形図上に示す。

 日本の全域をカバーしている2万5000分の1の地形図を使うことで、全国の0次谷を抽出できる。

AIが0次谷を抽出して色付けした画面。色の濃い箇所は、土層深や斜面勾配の条件から、将来の降雨で崩壊しやすいと判断した地域(資料:応用地質)
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