72時間降水量の期間最大値。鹿児島県や宮崎県などの各地で、2019年6月28日から7月4日午後5時までの降雨が観測史上1位の値を更新した(資料:気象庁)
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 梅雨前線の活発な動きで九州を中心に激しい雨が続いた。鹿児島県や宮崎県などの豪雨は記録的な値となり、気象庁によると、降り始めの2019年6月28日から7月4日午後5時までに、宮崎県えびの市で1089.5mmの降雨を観測した。72時間降水量では九州南部の各地で観測史上1位の値を更新している。

降水量の特定期間の全国観測値ランキング。宮崎県えびの市では降り始めの2019年6月28日から7月4日午後5時までに1089.5mmの降雨があった(資料:気象庁)
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 総務省消防庁が7月4日午後6時30分に発表した被害状況によると、人的被害は7人だった。死者は2人で、鹿児島県鹿児島市と同県曽於市に暮らす高齢の女性。いずれも土砂崩れに巻き込まれたことが原因となった。このほか5人が軽傷を負った。

鹿児島県曾於市の土砂崩れ現場。7月4日午前11時21分撮影(写真:共同通信社)
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 鹿児島県が発表した住家の被害は、7月4日午前10時時点で全壊5棟、半壊5棟、一部損壊7棟。熊本県では同日までに半壊1棟が報告された。宮崎県では同日午前10時までに一部損壊の報告が1棟あった。宮崎県都城市山之口街では土砂崩れが発生し、6世帯14人が孤立した。

 インフラの被害も明らかになった。国土交通省が7月4日午前4時30分に発表した河川の被害状況は、鹿児島県いちき串木野市で大里川が決壊し約80ヘクタールが浸水。応急復旧は7月4日までに完了している。同県南さつま市の大王川も決壊しており、被害の規模は調査中だ。熊本県益城町の木山川は堤防洗掘により氾濫したが、応急復旧を終えている。

 土砂災害は「がけ崩れ」が全国で37件発生した。ほとんどの被害は鹿児島県に集中しており、同県内のがけ崩れは24件だった。富山県など北陸地方や徳島県など四国地方でも、がけ崩れによって住家が一部損壊した。

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