NIPPOはMIRAI-LABO(東京都八王子市)と共同で、太陽光で発電する舗装システムを開発した。NIPPO総合技術センターの敷地内で試験施工を実施し、耐久性や発電効率を確認済み。同社によると、太陽光発電機能を組み込んだ舗装の開発は国内初だ。2022年までに実用化を目指す。

さいたま市にあるNIPPOの総合技術センターの敷地内に、太陽光発電モジュールを敷設した(写真:NIPPO)
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 開発した太陽光発電モジュールは、フィルム状の太陽電池と配線、表面を保護する透明なプラスチック板から成る。既設のアスファルト舗装に接着剤代わりの樹脂モルタルを塗って不陸を調整し、その上に太陽光モジュールを貼る。

 発電した電気は、専用の蓄電システムに取り込む。道路周辺の街路灯などに電気を送ることが可能だ。蓄電システムは取り外しが可能な小型バッテリーを複数備えている。災害時にバッテリーだけを避難所や医療施設などに運んで、非常用電源として使うこともできる。

開発した太陽光発電モジュールの模式図(資料:NIPPO)
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 NIPPOは太陽光で発電する舗装の開発に2017年から取り組んできた。「これまで人や車が安全に通行できる空間の実現を最優先にしてきた道路に、『電源』という新たな機能を追加できないかと考えた」。NIPPO技術本部総合技術部技術研究所研究第一課の𠮷中保課長はこう説明する。

 𠮷中課長らは、フランスやオランダで既に実証段階にあった太陽光発電舗装に着目。日本国内で調達できる材料で開発を始めた。

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