2018年度の土木学会賞では田中賞作品部門に、「技術」の評価視点を新設した。作品としての橋梁だけでなく、橋を支える技術にも目を向けようとするものだ。初年度となる今回は、吊り橋の主ケーブルをさびから守る技術と、狭隘(きょうあい)な現場でも床版の取り換えが可能な技術の2件が受賞した。

田中賞(作品部門)新設 天龍峡大橋など

 新設または既設の橋梁と、それに類する構造物、特殊な技術や革新的な技術が対象。「新設」のパートでは、応募11件のうち4件が受賞した。

●生野大橋

企業者:西日本高速道路会社関西支社
設計者:(上部構造)大成建設、(下部構造)日本構造橋梁研究所
施工者:(上部構造)大成建設、ピーエス三菱、(下部構造)鉄建建設

新名神高速道路の生野大橋(神戸市)。橋長606mで、JR福知山線と上空で交差する(写真:土木学会)
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●天龍峡大橋(仮称)

企業者:国土交通省中部地方整備局飯田国道事務所、飯田市役所
設計者:パシフィックコンサルタンツ
施工者:(上部構造)川田工業・瀧上工業JV、(下部構造)木下建設、神稲建設、矢作建設工業

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長野県飯田市を走る三遠南信自動車道に架かる天龍峡大橋。橋長280mの鋼上路式アーチ(写真:土木学会)
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●築地大橋

企業者:東京都建設局
設計者:(上部構造)大日本コンサルタント、(下部構造)大日本コンサルタント
施工者:(上部構造)IHIインフラシステム・川田工業JV、(下部構造)JFEエンジニアリング、日立造船、オリエンタル白石、大成建設、青木マリーン

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橋長245mの築地大橋。東京都中央区勝どき5丁目と築地5丁目を結ぶ。アーチリブを外側に傾斜させ、アーチ面内に配置された吊り材と鉛直材、ブラケットでトラスを形成することで、アーチ断面をコンパクトに抑えた。さらに、広幅員でありながら上横支材を省略することが可能となり、開放的な橋上空間と先進的なシルエットを実現させた(写真:土木学会)
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●天城橋

企業者:熊本県
設計者:大日本コンサルタント
施工者:(上部構造)横河ブリッジ、日本ピーエス、(下部構造)吉田組、吉永産業、中村建設、中内土木

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左が天城橋。右が1966年竣工の田中賞受賞第1号となる天門橋。天草諸島の玄関口である三角ノ瀬戸に架かる。アーチ支間350mは、ソリッドリブ形式のアーチ橋としては国内最大支間長(写真:土木学会)
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