上下水道工事で大量の不正があった大阪市で、今度は舗装の路盤材で不正が相次いで発覚している。市建設局は2019年5月29日、10年に発注した舗装工事で、施工者が故意に路盤材の設置を省いていたと発表した。19年1月にも、同じ路線の隣接する工区で、路床の砕石設置を省く不正が明らかになったばかり。舗装工事の不正には、上下水道工事の不正と同一の施工者が関わっていた。

不正があった舗装の断面。明るい茶色の土の部分にも路盤材を敷くはずだった。現時点では舗装に変状はないものの、豊里矢田線の拡幅後は車の交通量の増加が予想されるので、早期に劣化する恐れがある(写真:大阪市)
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 今回、不正が見つかったのは、市内を通る豊里矢田線のうち延長165mの区間。下から順に、厚さ25cmの下層路盤材、25cmの上層路盤材、15cmのアスファルト舗装とする設計だった。ところが、実際には下層路盤材が敷かれておらず、舗装が早期に劣化する恐れのある状態だった。

 大阪市は施工を担当した元請けのサウステック(大阪市都島区)と下請けの南洋土木(大阪市都島区)を19年4月から6カ月の指名停止とした。南洋土木は、同年1月に発覚した不正で6カ月の指名停止を受けたストラーダテック(大阪市鶴見区)と共に市内の上下水道工事の不正にも関わっていた。

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 今回の舗装不正で、施工者は路盤材を意図的に省いていた。工事書類には下層路盤の工事中の写真は入れず、代わりに虚偽の出来形報告書や材料納入書を提出。設計通りに施工したと市の監督員に思い込ませた。さらに、監督員が不在の閉庁日に工事を進め、下層路盤の立ち会い確認を受けないまま上層路盤などの施工に着手。監督員が目視確認できないようにした。路盤材に使う砕石は一般的に使われる材料のため、納入時の立ち会い検査は不要だった。

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