国土交通省は、川の氾濫危険度を上流から下流まで約200mごとに細かく予測するシステムの運用を、2019年6月中旬から始める。国が管理する10河川で、水位などの予測結果を流域の自治体に提供し、避難情報の発令に役立ててもらう。一般の人に対しても専用サイトのほか、YouTubeなどの動画投稿サイトで配信する。

 間隔が数キロメートルに及ぶ水位観測所ごとに発表する従来の水位情報と比べて、より身近な地点の状況を把握できるようになる。石井啓一国土交通大臣が2019年5月28日の会見で明らかにした。

氾濫の危険度を5色で色分けして地図上に表示する
平常時は水色、氾濫注意水位ならば黄色、避難判断水位ならばオレンジ色、氾濫危険水位ならば赤色、氾濫が発生すると黒色。詳細な水位や、現況の観測カメラの映像も表示する(資料:国土交通省)
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 水位計のない地点の水位を、川の形状や周囲の地形、降雨量を基に算出する新システム「水害リスクライン」を使う。現在の水位のほか、レーダー雨量計の観測データなどを踏まえて6時間後までの氾濫の危険度を予測。現行の「洪水予報」で用いている基準に合わせて色分けし、地図上に示す。

 平常時は水色、氾濫注意水位に達したら黄色、避難判断水位ならばオレンジ色、氾濫危険水位を超えたら赤色、氾濫発生後は黒色とする。計算結果は10分おきに更新する。

水害リスクラインの色分け基準
洪水予報の基準に合わせて色分けする。気象庁の資料を基に日経コンストラクションが作成
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洪水予報と川の水位の関係
(資料:気象庁)
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