大成建設、鹿島、清水建設、大林組の大手建設会社4社の2019年3月期決算(単体)では、本業の稼ぐ力を示す営業利益で明暗が分かれた。清水建設と大林組が前期比で増益だった一方で、大成建設と鹿島は前期と比べて2桁の減少率を記録する減益となった。

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 19年3月期の営業利益は、特に土木工事の採算が大きく影響した。20年東京五輪の関連工事が佳境を迎え、資材費や労務費の上昇などが影響して、各社とも建築工事の完成工事総利益率が低下。土木工事でそれを補えたかどうかで、各社の営業利益に差が出た。

 営業利益が前期比で12.3%増えた大林組は、海外の土木工事で収益が改善。土木の完成工事総利益率は18.1%と前期から0.9ポイント上昇した。営業利益が同4.9%増の清水建設も国内での追加工事の獲得などで、土木の完成工事総利益率が16.7%と前期から3.5ポイント伸びた。

 他方、前期と比べて営業利益が15.1%減だった大成建設は、追加工事の獲得で利益を積み上げた前期からの反動があり、土木の完成工事総利益率が19.2%と4.5ポイント悪化。同じく前期比で営業利益が11%減の鹿島も、アルジェリア東西高速道路工事の損失減少によって利益が上振れした前期からの反動で、土木の完成工事総利益率が19%と2.2ポイント低下した。

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