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 広島高速5号線のトンネル工事でシールド機が破損し、掘削を中断している問題で、広島高速道路公社などが設けた施工管理委員会(委員長:小山幸則・立命館大学総合科学技術研究機構上席研究員)は4月12日、地質条件に対して過大な推力でシールド機を押し出した可能性があるとの検討結果を明らかにした。公社は掘削管理が不適切だったとして、シールド機の補修などにかかる費用の負担を施工者に求める方針だ。

シールド機の停止後に切り羽側から撮影した面板の損傷状況。摩耗の深さは中心部で18cm、その外周直径1m付近で最大27cmと、ドーナツ状にえぐれていた(写真:広島高速道路公社)
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 問題となっているのは、大林組・大成建設・広成建設JVが16年5月~20年7月の工期で工事を進めているシールドトンネル(延長1.4km)。シールド機には、前面に送り込んだ泥水の圧力で地山の土水圧を受け、切り羽を安定させる泥水式を採用。18年9月18日に掘進を始めた。

広島高速5号線シールドトンネル区間の平面図と縦断図。緑色の四角形が損傷したシールド機の位置を示す(資料:広島高速道路公社)
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 問題が発覚したのは同年12月10日。坑口から75mほど先でトンネルの曲線区間を掘削している際に、排泥用のポンプが閉塞。確認したところ、ポンプの内部からディスクカッターの破片が見つかった。

 直後に実施した点検ではシールド機に取り付けられた73個のディスクカッターのうち、中央付近にある2枚刃のツインディスクカッターが8個中7個、脱落したり変形したりしていた。ディスクカッターを取り付けている面板にも、中央付近の直径約2m20cmの範囲で18~27cmほどの深さの摩耗損傷が見つかった。

ディスクカッターと面板の損傷範囲(資料:広島高速道路公社)
面板の中央付近にあった2枚刃のツインディスクカッターの中には、完全に脱落しているものもあった(写真:広島高速道路公社)
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