国土交通省は3月18日、大阪府が進める寝屋川北部地下河川事業に対し、「大深度地下」の使用を認可したと発表した。河川で大深度地下使用法を適用したのは全国で初めて。

 寝屋川北部地下河川は、上流側の寝屋川市から大阪市都島区まで延びる長さ14.3kmの雨水貯留施設。大雨の際に河川や下水道管から取水し、下流の端部に設けたポンプで1級河川の大川(旧淀川)に排水する。完成時点で、毎秒85m3の排水能力を備える計画だ。

寝屋川北部地下河川の完成イメージ。未着工区間の一部に大深度地下使用法を適用する(資料:大阪府)
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 事業区間のうち、上流側の寝屋川市から大阪市鶴見区までの延長6.6kmは2015年に完成し、容量20万m3の貯留施設として暫定的に供用している。大阪市鶴見区から枝分かれして門真市まで延びる長さ3.1kmの区間は建設中で、20年度の完成を目指している。

 大深度地下使用法の適用が決まったのは、下流側の未着工区間4.6kmの一部。地上に道路や公共施設がない場所など、計2.2kmが対象だ。大深度地下使用法では、(1)地下40m以深(2)支持地盤上面から10m以深――のうち、深い方を「大深度地下」と定義する。

 寝屋川北部地下河川の計画区間では支持地盤上面が地下50m強にあると分かったため、(2)の定義を採用。地表から約70mの深さに調節池となる内径9mまたは11.5mのシールドトンネルを築く。

大深度地下のイメージ。寝屋川北部地下河川では、右図のように建築物の基礎を設置しない深さとして、支持地盤の上面から10m以上深い範囲を大深度地下と設定した(資料:大阪府)
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