西武建設と岩崎(札幌市)は日本大学理工学部の関文夫教授の監修の下、MR(複合現実)技術を使った建設現場の安全教育システム「リアルハットMR」を共同で開発した。仮想空間に実際の工具を握った手を映し出すなど、VR(仮想現実)技術を使った安全教育よりも現実に近い作業環境を体験できるようにして、軽作業の労働災害を防ぐ。

 2019年4月に第1弾のコンテンツとして「丸ノコ編」を一般公開する。

MRの安全教育システムのイメージ。奥の画面に体験者が見ている映像が映っている。体験者の目の前にある丸ノコや、丸ノコを握った手を、CGの仮想空間に映し出せる(写真:日経コンストラクション)
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 MRは、Mixed Reality(ミックスド・リアリティー)の略語で、現実世界と仮想世界を融合した映像を表示する技術だ。

 建設現場で使うMRと言えば、眼鏡型の端末を装着して、現実の空間に3次元モデルなどを重ねて映すことがほとんどだ。例えば点検の際に、構造物に3次元の設計図を重ねて映し出して、内部の構造を把握する技術がある。

 一方で、開発したリアルハットMRは通常の仕組みとは反対に、仮想の空間に現実を重ねる。体験者がヘッドマウントディスプレー(HMD)を装着すると、あらかじめ用意したCGの仮想空間が表示される。さらに、HMD前面のカメラに映る実物の工具や人を立体的に投影する。場所や時間の制限なく現実に近い環境を体験できるようにした。

体験者が装着するヘッドマウントディスプレー。前面に付けたステレオカメラが捉えた現実の人や物を、仮想空間に表示する(写真:西武建設)
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