ユニチカ(大阪市)は、型枠を取り外した後の材齢初期のコンクリート表面に貼り付けておくだけで高品質になる湿潤養生シート「アクアパック」を開発した。水道水を染み込ませたシートが、セメントの水和反応に必要な水分を供給するとともに、湿潤状態を維持する。水中養生したコンクリートと同等の強度や同等以上の緻密さを得ることができる。

アクアパックをコンクリート表面に貼り付けている様子。基本的な仕様は、幅95cm、長さ60cmの平判。1枚当たりの重さは約60g(写真:ユニチカ)
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 天然コットン繊維製の保水部と、ポリエステル製の非透水性フィルムの2層構造になっている。外面のフィルムが水分を閉じ込めるため、途中で水を補う必要はない。

アクアパックの構造(資料:ユニチカ)
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 保水部のコットンは、コンクリート表面の改質効果があるケイ酸塩系水溶液を含浸後に、乾燥させたもの。コンクリート表面との密着性が高くなるため、のりや樹脂などの接着剤は不要だ。

 大型台風などの異常時を除き、風に飛ばされる心配はない。また、夏場に行った実証試験では、高い気温による養生効果への悪影響は確認されなかった。

アクアパックによる養生状況(写真:ユニチカ)
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