2017年10月の台風接近時に南海電鉄の普通電車が大阪府阪南市内の男里川(おのさとがわ)橋梁で脱線して乗客5人が負傷した事故で、運輸安全委員会は1月31日、降雨による増水で周辺地盤が洗掘されて橋脚が沈下・傾斜したことが原因とする調査報告書を公表した。

沈下・傾斜した橋脚の事故発生前の状況。2014年6月撮影。橋脚周辺の河床が低下して根固め工が露出している(写真:運輸安全委員会)
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 報告書は、もともと根固め工の損傷などで洗掘に対する防護機能が低下していたことにも言及。南海が以前から損傷を把握していながら、根固め工は橋脚本体ではないなどと判断し、補修や補強など必要な措置を講じていなかったと指摘している。

 再発防止策として、橋梁の健全度を判定する際には根固め工の調査結果も反映し、変状を確認した場合にはその補強などを行う必要があるとした。

事故現場付近の状況。橋梁上の軌道が沈み込み、左側(上流側)に湾曲したために、電車が脱線した(資料:運輸安全委員会)
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