広島県は、歴史的な景勝地「鞆の浦」(福山市鞆町)で渋滞対策として計画した港湾の一部埋め立てと架橋を景観保護の観点から撤回したことを受け、山側にトンネルでバイパスを通す代替案を検討している。

■鞆の浦のトンネルを中心とするバイパスルート案
広島県の資料に日経コンストラクションが加筆
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 しかし、県が2018年12月に提示したトンネルのルート3案に対し、住民の間では県が最低と評価した案を支持する声が目立つなど、反応は分かれている。県は今後の計画の進め方やスケジュールを明らかにせず、引き続き山側トンネルの検討を続けるとしている。

 県は、鞆の浦の西側に連なる山を南北に貫くトンネルについて、北側に設ける坑口の位置を変えた3つの案を作成した。鞆の浦の中心部に最も近づける第1案は、中心部の交通量を減らす効果が最も大きいと見込まれ、バイパスの延長を最短の約1.7kmに抑えられる。他方で、整備に当たって家屋移転を必要とすることなどから、県は次善の案とした。

 第1案より北側に坑口を設け、既存の福山市道「産業道路」につなぐ第2案は、バイパスの延長が約2kmに延びるものの家屋移転は必要ない。県はこの案を現時点で最良と評価した。両案ともトンネルの延長は約1.5km、事業費は概算で約50億円だ。

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