国土交通省は、橋梁などの修繕工事に、設計者が施工段階で関与する新たな契約方式を導入する方針を示した。施工者が設計段階から関与する方式や、設計と施工を分けた従来方式を加えた3方式の中から、竣工図の有無や施工の難易度に応じて使い分ける考えだ。12月12日に開いた学識者などでつくる委員会で提示した。

修繕工事の新たな契約方式
橋梁の修繕工事の例。R-1方式では、施工者が設置した足場を利用して、設計者が詳細調査を実施する。詳細設計などの業務は、修繕設計とは別に随意契約で発注する。国土交通省の資料を基に日経コンストラクションが作成
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 修繕工事は、発注段階で損傷の状況などが詳しく分からないので、着工後に設計変更が生じやすい。竣工図や過去の点検履歴が残っていない場合が多いうえ、仮設足場を使った詳細調査が実施しにくいことが要因となっている。

 国交省は、設計者と施工者が連携することで、設計変更などの手戻りを減らす考えだ。「発注者責任を果たすための今後の建設生産・管理システムのあり方に関する懇談会」に設けた「維持管理部会」(部会長:堀田昌英・東京大学大学院教授)で検討を進める。12月12日の初会合では、設計者が施工段階で関与する方式と、施工者が設計段階から関与する方式の2つを提示した。

3つの契約方式の使い分け
施工の難易度や特殊性、発注段階で現場の条件が明確かどうかによって契約方式を使い分ける(資料:国土交通省)
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 設計者が施工段階で関与する方式は、設計時に近接目視が困難なケースなどで採用する。損傷の状況が不明確な状態で設計するため、施工中に新たな補修箇所が見つかることが多いからだ。

 設計者は、施工者が設置した足場を使って詳細調査を実施し、損傷の状況に応じて設計を変更する。こうした施工段階の業務は、当初の設計業務とは別に随意契約で発注する。

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