ラムサール条約に登録された福井県敦賀市の「中池見湿地」を保全するため、その地下にNATM工法で建設する北陸新幹線のトンネルを防水型の円形断面に変更することになった。通常の馬てい形の断面より掘削量が増えるため、トンネルの完成時期は当初予定の2019年11月から20年夏にずれ込む見通しだ。

ラムサール条約に登録された福井県敦賀市の中池見湿地(写真:鉄道建設・運輸施設整備支援機構)
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 建設を担当する鉄道建設・運輸施設整備支援機構が10月9日、ラムサール条約に基づき、トンネル構造の変更など湿地保全措置を盛り込んだ環境管理計画を策定した。12月から掘削工事を始める予定だ。

 ラムサール条約は、水鳥の生息地として重要な湿地を保全する国際条約だ。北陸新幹線の延伸区間(金沢―敦賀間)に建設する深山トンネル(延長768m)が、条約に登録された湿地の片隅を通る。

 そこで、鉄道・運輸機構はトンネル建設が湿地に影響を及ぼさないように、専門家の委員会(委員長:松井正文・京都大学名誉教授)を立ち上げ、対策を検討してきた。

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