和歌山県橋本市の紀ノ川に架かる恋野橋で、橋脚が傾いて上流側に2mほどずれ込み、路面が「くの字」形に折れ曲がったため、11月2日から通行止めが続いている。橋脚が直接基礎を置く岩盤の洗掘が原因とみられる。この夏に台風や大雨による増水が相次いだことで、洗掘が進んだ可能性が高い。

大きく傾いた恋野橋の橋脚の上で、上部工が歪んでいる。写真左側の白い構造物が、恋野橋に並行して架かる新橋の橋脚。11月3日朝に上流側から撮影(写真:和歌山県)
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 恋野橋は1955年に架設された全長142m、幅6.5mの3径間連続鋼下路式トラス橋だ。橋を管理する県が2014年に実施した定期点検では、目立った異常は見られなかった。

恋野橋の位置図(資料:和歌山県)
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 県によると、最初に恋野橋の異常を確認したのは10月30日。河道内にある橋脚の直上の伸縮装置に最大で4cmほどの段差が見つかった。その場で応急措置をして経過を観察していたところ、11月2日に橋脚の上流側が沈み込んで傾斜していることが分かったため、橋を全面通行止めとした。

 翌3日の未明には橋脚の傾斜がさらに進行。異常な音を聞いたとする周辺住民の証言もある。県土整備部道路保全課の担当者は、「上部工で鋼製の部材がねじれた際に音が生じたのではないか」とみる。上部工が接合部で折れ曲がり、高欄など一部の部材が破損したものの、トラス部材の損傷は見当たらないという。

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