長崎県諫早市で整備を進めている自動車専用道の橋台建設工事で、施工者が基礎杭の打設位置を間違えたために補修が必要となり、完成が4カ月遅れたことが分かった。施工前の測量で座標の入力を誤り、打設した杭10本のうち、8本の位置がずれていた。発注者の国土交通省九州地方整備局は、施工者の寺尾建設(長崎県雲仙市)を10月25日から2週間の指名停止とした。

補修工事で右側の1列5本を追加した。基準とした「1」「6」の2本は本来の位置に打設したが、測量時の座標の入力ミスで残る8本がずれている(写真:国土交通省九州地方整備局)
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 施工ミスがあったのは、長崎河川国道事務所が発注した国道57号の「下井牟田赤崎高架橋」の橋台。同橋を含む区間では2車線の一般道と並行して自動車専用道を建設している。橋台工事は寺尾建設が2016年12月に1億3703万円(税抜き)で落札した。当初の工期は2017年10月末までだった。

 橋台のフーチング(底版部)の大きさは橋軸方向に5.4m、橋軸直角方向に20m、高さ1.9m。その下に、橋軸直角方向に5本ずつ2列、計10本の場所打ち杭を設ける構造だ。杭はそれぞれ直径1.2mで、33.5m根入れする。

 杭の施工に当たって、各列の端部の杭を基準にして、他の杭の位置を決めた。ところが、この測量で座標の入力を誤り、橋軸直角方向に配置する2列が、共に3度傾いた。その結果、本来の打設位置から最大で90cmずれ、2本がフーチングからはみ出した。

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