国土交通省は、専門工事会社を「施工能力」や「コンプライアンス(法令順守)」といった項目ごとに3~4段階の星の数で評価する制度を2019年度内に開始する。有識者や業界団体でつくる同省の検討会が10月10日、具体的な評価項目や運営主体に関する中間取りまとめを公表した。

専門工事会社の能力評価制度の目的
発注者や元請け会社、住民が、専門工事会社の人材育成や施工能力を客観的に把握できるようにすることで、技能者の処遇を改善し、施工品質を確保する(資料:国土交通省)
[画像のクリックで拡大表示]

 国交省では、今年4月に「専門工事企業の施工能力見える化等に関する検討会」を立ち上げ、議論を進めてきた。11月からワーキンググループを設置し、業種ごとの特性を踏まえた評価項目や評価基準を検討する。

 専門工事会社の施工能力を客観的に評価する制度を通じて、優れた会社が元請けに選ばれる環境を整備し、技能者の処遇改善につなげることが狙いだ。発注者や住民に施工品質を理解してもらうために評価制度を利用することも見込む。

 そのため、分かりやすさを重視して、評価項目ごとの能力を星の数で示すことにした。元請けの評価に使われる経営事項審査よりも項目を減らし、必要最小限の共通項目と業種ごとに設定する選択項目に分けた。

共通項目の評価のイメージ
項目ごとに星の数で大まかに評価することで、施工能力を分かりやすく示す(資料:国土交通省)
[画像のクリックで拡大表示]

 共通項目は、建設業許可の有無などの「基礎情報」、技能者の人数などの「施工能力」、社会保険加入状況などの「コンプライアンス」の3つ。

 「施工能力」では、19年4月に運用を開始する技能者データベース「建設キャリアアップシステム」の情報を基に技能者の能力を4段階でレベル分けする新しい制度を活用する。各レベルの技能者の人数によって、人材育成に注力する会社かどうかを適正に評価できる。

この先は有料会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら