新潟県が建設を進めている奥胎内ダムで、水をためて問題がないかを調べる「試験湛水(たんすい)」の際に放流を中断したため、下流の河川で水がなくなり魚が大量死していたことが分かった。湛水中でも、下流の環境を守るために最低限必要な「維持流量」の水を流す規則になっていたが、ダム建設を担当する県の出先事務所が守っていなかった。県が10月4日に事態を把握し、公表した。

建設中の奥胎内ダム。今年度中の完成を予定している。9月11日撮影(写真:新潟県)
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 魚が大量死したのは、新潟県胎内市を流れる胎内川。9月25日から3日間、ダムの放流を停止したため下流の約1kmの区間が干上がった。県の調査で、イワナとカジカ計1031匹が死んでいるのが確認された。

 試験湛水中は、ダムの底から20mほどの高さにある取水口から導水管を通して維持流量を放流する。湛水を始めてから取水口の高さに水がたまるまでの間は、ポンプで取水口までくみ上げる計画だった。

奥胎内ダムの横断模式図
(資料:新潟県)
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