清水建設はベトナム国防省と共同で、枯葉剤由来のダイオキシン汚染土壌をオンサイトで洗浄する実証実験に乗り出す。ダイオキシンを95%除去する同社独自のフローテーション技術などを用いて、2019年1月から1000tの汚染土壌を完全無害化する予定だ。

オンサイト型の土壌洗浄プラントの例。ベトナムでは12月までに同様のプラントを建設する。最大処理能力は1時間当たり40tだ(写真:清水建設)
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 ベトナム国内には、ベトナム戦争時に米軍が散布した枯葉剤に由来するダイオキシン汚染土壌が至る所に残っている。今回の実験場所は、ベトナムホーチミン市近郊のビエンホア空港内。同国最大規模の約85万tに及ぶダイオキシン土壌が存在すると推測されており、事業主体のベトナム国防省が適用技術の選定を進めている。

 清水建設が空港内に設置する土壌洗浄プラントの処理工程は、大きく分けて2つ。

 まずは、ハイドロサイクロンという湿式の分級装置を使い、粘土やシルトなどを取り去る。ダイオキシンは細粒分に付着しているためだ。ただし、この技術では少し粒の大きい砂などは残る。そこに付着するダイオキシンなどは取りきれない。数回洗浄する手もあるが、コストを要するうえ工期もかかる。

 そこで、同社の独自技術である「フローテーション」を使う。薬剤を調合して、残っているダイオキシンを剥がし、泡と一緒に浮遊させて除去する。

ベトナムの汚染土を使った洗浄可能性調査。泡の表面にダイオキシンを付着させるフローテーション(写真:清水建設)
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