寿建設(福島市)はトンネルの覆工コンクリート工事で、鉄筋の設置・結束の生産性を向上させる仮受け治具「鉄筋ハンガー」を開発した。鉄筋を持ち上げたままの姿勢で結束しなくてよくなり、配筋作業の効率は従来の2倍になる。

天端用の鉄筋ハンガー。主筋に引っ掛けたハンガー下端のフックで、配力筋を仮受けする(写真:寿建設)
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 アーチの周方向の主筋に対して、軸方向の配力筋の設置時に使用する。治具は大別して天端用と側部(肩部~側壁部)用の2つだ。両端にフック状の加工が施されているのはどちらも変わらないが、長さが違う。天端用が少し短い。

 まず天端部分では、あらかじめ主筋の結束箇所にマーキングしておき、そこにハンガーを引っ掛ける。配力筋は物干しざおのように、ハンガー下端のフックに置くだけだ。後は配力筋と主筋を結束するだけなので、2人で十分に作業できる。

 従来は、2人が配力筋の両端を持ち上げたまま、3人目が主筋と結束していた。直径にもよるが、配力筋の重量は長尺で数十キログラムあり、結束する間、上向き姿勢で支え続けなければならないために、腕や腰に負担がかかっていた。

 トンネルアーチの肩部から側壁部にかけては、既に配筋済みの配力筋に長めのハンガーを引っ掛ける。設計上の配筋間隔とハンガーを同じ長さにしているので、わざわざマーキングする必要がない。均一な間隔で配筋できるため品質も向上する。

側部用のハンガー。既に組んだ配力筋に引っ掛けて、次の配力筋をハンガー下端にぶらさげる。ハンガーは設計上の配筋間隔と同じ長さなので、メジャー代わりになる(写真:寿建設)
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