佐賀県伊万里市を通る唐津伊万里道路で10月1日午前6時30分ごろ、切り土法面の大規模な崩壊が発生した。土砂や補強コンクリートの破片が長さ80mにわたって道路に積もり、復旧のめどは立っていない。台風24号の影響で3日前から降雨が続いていたが、雨量は少なかった。地下水位や地質条件など複数の要因が影響したとみられる。

崩壊した土塊を上空から撮影。法面が崩壊し、長さ80mにわたって道路を塞いだ(写真:国土交通省九州地方整備局)
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 唐津伊万里道路は、福岡、佐賀、長崎の3県をつなぐ西九州自動車道の一部だ。法面の崩壊は、今年3月末に開通したばかりの南波多谷口インターチェンジ(IC)―伊万里東府招(ふまねき)IC間で起こった。

 道路を管理する国土交通省佐賀国道事務所が通報を受けて現場を確認したところ、20m近い高さまで積み上がった土砂が道路を塞いでいた。巻き込まれた車はなかった。

 伊万里市では台風24号の影響などで9月28日夜から降雨が続いていたものの、事故前日までの3日間の合計降水量は45.5mmと多くないため、雨だけが原因とは考えにくい。佐賀国道事務所が崩壊前日の午後6時に目視点検した際も、問題は見つからなかった。

 崩壊した法面は、長さ2~5mのD22鉄筋を1.5m間隔で挿入して地盤を締め固めたうえで、コンクリートを10cmの厚さで吹き付けて補強していた。法面の補強や地下水対策が不十分だった可能性もある。

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