建設技能者の就業履歴や保有資格をデータベースに蓄積する「建設キャリアアップシステム」の開発に遅れが生じたため、運用開始が当初予定の2018年10月から19年4月に延期された。同システムを運営する建設業振興基金が8月10日に明らかにした。年内にシステム開発を終え、19年1月から特定の現場で試験導入する。

建設キャリアアップシステムの運用スケジュール
運用開始を2018年10月から19年4月に延期した。18年12月にシステムの開発を完了し、19年1月から試験導入する(資料:建設業振興基金)
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 建設キャリアアップシステムでは建設技能者一人ひとりに個人を識別するICカードを交付する。元請け会社が現場に設置するカードリーダーでICカードを読み取らせて、技能者の就業実績をデータベースに蓄積する仕組みだ。

 建設業振興基金によると、業界の統一ルールで技能者の情報を蓄積する前例のない大がかりなシステムであるために開発が遅れた。特に、技能者と建設会社の情報を登録する機能や、現場で就業履歴を蓄積する機能の開発に時間がかかった。

 加えて、18年6月に開始したインターネットによる登録申請で不具合が発生し、7月19日から31日まで夜間にシステムを停止させて調整した。現場への導入後もシステムの不具合が生じる可能性があることから、特定の現場で試験運用し、起こり得るトラブルを検証してから全ての現場に導入することにした。関係団体や建設会社と調整して工事の規模や種類など多様な現場を選ぶ。

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