■施工ミスの状況
(資料:西日本高速道路会社)
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 清水建設が施工している南阪奈道路のトンネル(大阪府太子町)で中心線が設計位置から最大9cmずれ、覆工コンクリートの厚さが最大10cm不足した問題で、同社の担当者が覆工コンクリートの打設前にずれを把握しながら、適切に対応していなかったことが分かった。同社は延長200mにわたって覆工コンクリートを全て撤去し、中心線を是正したうえで打設し直す。発注者の西日本高速道路会社が6月29日に発表した。

■竹内トンネルの位置図
(資料:西日本高速道路会社)
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 中心線のずれが生じたのは、南阪奈道路の太子インターチェンジ(IC)─葛城IC間で建設している付加車線の一部となる竹内トンネル(延長1.5km)。清水建設は同トンネルを含む延長2.9kmの付加車線設置工事を約53億円で受注。2015年10月~19年1月の工期で施工している。トンネルはNATM工法で掘削する。

■中心線のずれのイメージ
ずれをもたらした測量ミスについて、清水建設は「チェックが不十分だった」としている。西日本高速道路会社の資料に日経コンストラクションが加筆
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 清水建設の測量ミスが原因で、掘削方向の左側に中心線がずれた。同社によると、掘削担当の社員は、途中でずれに気づいたにもかかわらず上司に報告せず、独断で工事を続行。掘削の向きを変えるとともに、移動式型枠(セントル)の位置を調整してずれの解消を図ろうとした。

 掘削と覆工コンクリートの打設がしばらく進んだ段階で、掘削担当の社員の上司が内空断面を計測してずれを発見。監理技術者に報告して、現場作業所全体がようやく測量と施工のミスを把握した。

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