国土交通省豊岡河川国道事務所が発注したトンネル建設工事で、フジタの現場所長(42歳)が発注者側の監督支援業務に就いている渡邉エンジニアリング(兵庫県養父市)の社長(50歳)に現金約330万円を渡したとして、兵庫県警は6月27日、フジタの現場所長を贈賄の疑いで、渡邉エンジニアリングの社長を収賄の疑いで、それぞれ逮捕した。検査の際などに手心を加えてもらう狙いがあったとみられる。監督支援業務を手掛ける民間技術者は、公共サービス改革法に基づく「みなし公務員」とされる。

建設中の藤井トンネル(写真:国土交通省近畿地方整備局)
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 兵庫県警によると、フジタの現場所長(監理技術者兼務)は工事の監督などで有利な計らいや便宜を受けたいとの考えから、昨年7月上旬から今年5月上旬にかけて十数回にわたり、渡邉エンジニアリング名義の普通預金口座に計約330万円を振り込んだ。

 フジタは渡邉エンジニアリングに対し、事務員を現場作業所に派遣してもらう労働者派遣契約を結んでおり、事務員への給与を装って現金を渡したとみられる。

 問題の工事は、豊岡河川国道事務所が発注した北近畿豊岡自動車道の「日高豊岡南道路藤井トンネル工事」。2016年12月に実施した総合評価落札方式の入札で、フジタが約13億1900万円で落札した。

問題の藤井トンネルは北近畿豊岡自動車道日高豊岡南道路の一部(資料:国土交通省)
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