土木の現場にICT(情報通信技術)を活用する「i-Construction(アイコンストラクション)」、製造業における「Industry4.0(インダストリー4.0)」――。産業界の新しい潮流に対応した新しい安全の構築・普及を目指す一般社団法人セーフティグローバル推進機構(IGSAP:イグザップ)は2018年2月15日、中央労働災害防止協会(中災防)の協力を得て「安全経営フォーラム」を実施した。

 同フォーラムは、建設業や製造業など業種横断的に経営者層や管理者層が集まり、安全をテーマに最新情報を共有したり議論をしたりする場。2回目の開催となる今回は、デンマークから安全の専門家を迎え、中災防が展開する「ゼロ災運動」をベースに今後の安全の在り方を議論。新しい安全の構築に向け、日本とデンマークで連携していくことで合意した。

新しい安全の構築に向けて日本とデンマークが連携。左がデンマーク国立労働環境研究センターのピート・カインズ氏、中央がIGSAP会長の向殿政男氏、右が中災防理事長の八牧暢行氏(写真:中央労働災害防止協会)
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 今回の安全経営フォーラムのテーマは、「第4次産業革命時代の新しい安全“新・ゼロ災運動”を目指して ~Zero Accident Visionによる安全及び協調安全“Safety 2.0”に関する日/デンマーク協同について」。

 安全の第一人者でIGSAP会長を務める明治大学名誉教授の向殿政男氏は、冒頭の挨拶で、欧州で広く展開されている「Vision Zero(ビジョンゼロ、VZ)」や「Zero Accident Forum(ゼロアクシデントフォーラム、ZAF)」(後述)は中災防が長年推進してきたゼロ災運動を起源に持つと指摘したうえで、今回の同フォーラムの意義をこう述べた。「主に安全をトップダウンで進める欧州とボトムアップで推進する日本が連携することにより、ゼロ災運動は『新・ゼロ災運動』として世界展開できるポテンシャルを持つ」。

カインズ氏とIGSAPの向殿会長を挟んで、中災防とIGSAPの幹部が並んだところ(写真:日経BP総研 社会インフラ研究所)
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