サーバーの世界で起こったクラウドファーストの波が、ネットワークの世界に押し寄せつつある。ネットワーク管理者の主たる管理対象が社内LANからクラウド上の仮想ネットワークにシフトしてきた。社内LANの運用形態をクラウド側に合わせる時代が来た。

 ネットワークの世界もクラウドファーストになったと主張するのは、シリコンバレーのSDN(ソフトウエア・デファインド・ネットワーク)ベンダー、米ビッグスイッチネットワークス(Big Switch Networks)のダグラス・マーレイ(Douglas Murray)CEO(最高経営責任者)。マーレイCEOが根拠として挙げるのが、Googleの検索トレンドだ。

米ビッグ・スイッチ・ネットワークスのダグラス・マーレイCEO
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 Googleにおけるキーワード検索の傾向を調査できる「Googleトレンド」で「AWS VPC」と「CISCO VLAN」を調べると、2018年に入って「AWS VPC」の検索回数が「CISCO VLAN」を上回った。AWS VPCとは米アマゾン・ウェブ・サービス(Amazon Web Services)が提供する仮想ネットワーク機能「Virtual Private Cloud(VPC)」のことである。

Googleトレンドで調べた過去3年の検索動向
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 マーレイCEOによれば「この検索トレンドから、米シスコシステムズ(Cisco Systems)製スイッチでVLANを設定する方法を調べる人よりも、AWSでVPCを設定する方法を調べる人のほうが多くなったと推測できる。つまりネットワーク管理者にとっては、クラウド上の仮想ネットワークの管理こそが日常になったと言える」。

サーバーと同じ現象をネットワークでも起こす

 マーレイCEOはそのうえで「サーバーで起こったのと同じ現象を、ネットワークの世界でも起こしたい」と語る。サーバーの世界では、AWSのようなクラウドの利用が当たり前になった結果、米ニュータニックス(Nutanix)の「ハイパー・コンバージド・インフラストラクチャー」のような、社内インフラストラクチャーでもAWSに似た使い勝手を実現する製品が人気を集めるようになった。これと同じことを社内LANでも実現することが同社の戦略だという。

 具体的には、社内LANでネットワークセグメントを分割する際にネットワークスイッチのVLANではなく、AWS VPCのようなパケットのカプセル化を用いたネットワーク仮想化を利用可能にする。ビッグスイッチはそのような仮想ネットワークを実現する製品として「Big Cloud Fabric」を販売する。

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