米IT大手の2018年4~6月期決算が出そろった。米フェイスブック(Facebook)が今後の業績に関して弱気な見通しを発表。同社の株価が一時20%近く下落する「フェイスブックショック」があったものの、米アップル(Apple)や米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)は好決算だった。米IT大手の業績は依然として堅調だ。

米IT大手の2018年4~6月期決算(単位は米ドル、カッコ内は前年同期比増減率、▲はマイナス)
*1:AWSは営業利益、*2:アマゾンは「テクノロジー&コンテンツ」の額 *3:2018年8月1日(米国時間)時点
企業名売上高純利益*1研究開発費*2時価総額*3
アップル532億6500万(17.3%)115億1900万(32.1%)37億100万(26.0%)9884億
アマゾン・ドット・コム528億8600万(39.3%)25億3400万(1186.3%)72億4700万(30.6%)8774億
(うちAWS)61億500万(48.9%)16億4200万(79.3%)
アルファベット326億5700万(25.6%)31億9500万(▲9.3%)51億1400万(22.6%)8547億
マイクロソフト300億8500万(17.5%)88億7300万(10.0%)39億3300万(11.9%)8111億
フェイスブック132億3100万(41.9%)51億600万(31.3%)25億2300万(31.5%)4924億
インテル169億6200万(14.9%)50億600万(78.3%)33億7100万(3.3%)2255億
IBM200億300万(3.7%)24億400万(3.1%)13億6400万(▲5.0%)1322億
クアルコム55億9900万(4.2%)12億1900万(40.8%)14億1600万(1.8%)923億
AMD17億5600万(52.6%)1億1600万(黒字転換)3億5700万(25.3%)189億

 フェイスブックの業績が悪かったわけではない。売上高は前年同期比41.9%増の132億3100万ドル、純利益は同31.3%増の51億600万ドルと、ともに過去最高を更新した。売上高の伸び率はGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon.com)の中で最も高い。

営業利益率低下の見通しに嫌気

 しかし決算の電話会見でデイブ・ウェーナー(Dave Wehner)CFO(最高財務責任者)が「今後数年間は営業利益率が30%台半ばになる」との業績見通しを述べたところ、株価が急落した。同社の営業利益率は2017年4~6月期が47%、今期が44%と徐々に低下していた。今後、欧州連合(EU)におけるGDPR(一般データ保護規則)対策などでコストが増えたり、広告売り上げの伸び率が低下したりする恐れがあるとの思惑が働いた。

 もちろん、フェイスブック自身は成長を諦めていない。同社が2018年4~6月期に投じた研究開発(R&D)費用は25億2300万ドルと前年同期比で31.5%増えた。R&D費用の水準は既に米IBMを大きく上回り、米インテル(Intel)に肩を並べようとしている。いまだに広告が売り上げの98.5%を占める同社が、巨額のR&Dから新事業を実らせられるのか。マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEO(最高経営責任者)の腕の見せ所だろう。

 デジタル広告に対する逆風は、今のところグーグルにとっても無縁のようだ。グーグルの親会社である米アルファベット(Alphabet)の売上高は前年同期比25.6%増の326億5700万ドルだった。ただ、2018年4~6月期は欧州委員会がグーグルに科した43億4000万ユーロ(50億7000万ドル)の制裁金を損失として計上したため、純利益は同9.3%減少した。

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