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 配車最大手の米Uber Technologies(ウーバーテクノロジーズ)が、自動車のライドシェアにとどまらない「MaaSの総合企業」へとまい進している。2019年6月11~12日の2日間にわたり米国ワシントンで開催したイベント「Uber Elevate Summit 2019(3rd Annual Elevate Summit)」では、「空飛ぶクルマ」と呼ばれる電動の垂直離着陸(eVTOL)機による空のライドシェア「Uber Air」から、完全自動運転車の取り組みまで発表。Elevate Summitは今回で3回目になるが、これまではUber Airに関する発表が大半を占め、その他の事業に関する発表はほとんどなかった。今回は上場後初の大型プライベートイベントというだけあって、例年に比べて同社が取り組む事業を幅広く紹介した形である。Uber Airの関係者だけでなく、ダラ・コスロシャヒ(Dara Khosrowshahi)CEOが初日のレセプションパーティーに、2日目の基調講演に登壇するなど、その注力ぶりがうかがえた。このイベントの様子を3回に分けて紹介する。今回はその2回目である。

 Elevate Summitでは、Uber Airに利用するさまざまな新型機体と、離着陸場の「Skyports(スカイポート)」の詳細を発表した。ウーバーは、自動車によるライドシェアサービスと同じく、機体を製造・所有しない。そのため、リファレンス(参照)機の開発や検証などにとどめ、開発・製造はパートナー企業に任せる。これまでのパートナー企業は、米ボーイング(The Boeing Company)傘下の米オーロラ・フライト・サイエンシズ(Aurora Flight Sciences)と米ベルヘリコプター(Bell Helicopter)、ブラジル・エンブラエル(Embraer)、スロバキア・ピピストレル(Pipistrel)、米カレム・エアクラフト(Karem Aircraft)の5社だった。今回、6社目として米ジョーント・エア・モビリティー(Jaunt Air Mobility)が新たに加わることが明らかになった。

ウーバーは基本的に、eVTOL機の開発・製造をパートナー企業に任せる。これまでのパートナー企業は、Boeing傘下のAurora Flight SciencesとBell Helicopter 、Embraer、Pipistrel、Karem Aircraftの5社だった(a~e)。今回、6社目としてJaunt Air Mobilityが新たに加わることが明らかになった(f)。
(撮影:日経 xTECH)
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 ウーバー自体も新しい参照機「eCRM(eVTOL Common Reference Models)-004」を見せた。さらに、仏サフラングループ(Safran Group)の米サフランキャビン(Safran Cabin)と共同開発した搭乗部(キャビン)を初公開。人がスムーズに乗り降りできるようなデザインにしたという。

「eCRM-004」のモックアップ
(撮影:日経 xTECH)
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Safran Cabinと共同開発したキャビンの実物大モックアップ。実際に座って乗り心地を確かめられた
(撮影:日経 xTECH)
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