米IT大手の2018年10~12月期決算が出そろった。米アップル(Apple)が中国の景気減速を理由に業績予測を下方修正していただけに他社の動向にも注目が集まったが、蓋を開けてみれば影響は限定的だった。

 今回の決算で中国市場の需要低迷の影響を受けたと明言した米IT大手は、アップル以外では米インテル(Intel)と米クアルコム(Qualcomm)の半導体メーカーに限られていた。そもそもGAFAの中で、中国において大々的にビジネスを展開しているのはアップルだけ。他の3社は中国市場から閉め出されている。それだけに影響を受けることも無かったようだ。

米IT大手の2018年10~12月期決算(カッコ内は前年同期比増減率、▲はマイナス)
*1:AWSは営業利益、*2:2019年2月4日(米国時間)時点
企業名売上高純利益*1時価総額*2
マイクロソフト324億7100万ドル(12.3%)84億2000万ドル(黒字転換)8112億5000万ドル
アップル843億1000万ドル(▲4.5%)199億6500万ドル(▲0.5%)8099億7000万ドル
アマゾン・ドット・コム723億8300万ドル(19.7%)30億2700万ドル(63.1%)8022億8000万ドル
(うちAWS)74億3000万ドル(45.3%)21億7700万ドル(60.8%)
アルファベット392億7600万ドル(21.5%)89億4800万ドル(黒字転換)7902億2000万ドル
フェイスブック169億1400万ドル(30.4%)68億8200万ドル(61.2%)4830億3000万ドル
インテル186億5700万ドル(9.4%)51億9500万ドル(黒字転換)2213億4000万ドル
IBM217億6000万ドル(▲3.5%)19億5100万ドル(黒字転換)1228億6000万ドル
クアルコム48億4200万ドル(▲19.8%)10億6800万ドル(黒字転換)601億4000万ドル
AMD14億1900万ドル(5.9%)3800万ドル(黒字転換)241億1000万ドル

 まずは中国市場の影響を受けた3社の状況を見ていこう。アップルの18年10~12月期決算は、中国、香港、台湾からなる「中華圏(Greater China)」の売上高が前年同期比27%減少し、131億6900万ドルとなったことから、全社売上高は同4.5%減の843億1000万ドルとなった。中国以外でも欧州の売上高が同3%減、日本の売上高が同5%減だった。

シリコンバレーの米アップル本社
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インテルの「Xeon」に異変

 インテルは「Xeon」プロセッサーを中心とする「Data Center Group(DCG)」の成長が減速した理由として「クラウド事業者と中国市場の需要低迷」を挙げた。DCGの売上高は61億ドルで前年同期比の伸び率は9%だった。DCGの成長率は前四半期まで20%を超えていたので、大きく減速したことになる。

 インテルはDCGの各セグメントの売上高成長率も開示した。それによれば2018年10~12月期の売上高は「クラウドセグメント」が前年同期比24%増、「コミュニケーションサービス事業者セグメント」が同12%増に対して、「エンタープライズセグメント」は同5%減だったという。

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