ここ数年、VR(Virtual Reality)を取り巻く状況は時々刻々と変化している。「以前VRをやったことがあるから大体分かる」と構えていると、あっという間にトレンドに乗り遅れてしまうだろう。

 VRの環境に変化をもたらす主な要因の1つは、新型ヘッドマウントディスプレー(HMD)の発売など、ハードウエアの進化だ。例えば、2019年11月28日に国内で発売された米バルブ(Valve)の「Valve Index」に付属するコントローラーは、指の1本1本まで検出してVR空間で利用できる。3Dオブジェクトを指でつまんだり、小指だけを立てたりするなど、細かい表現が可能になった。

指まで検出できるコントローラー(写真右)を備えた、米バルブ(Valve)の「Valve Index」
コントローラーに触れている指を検出してVR空間のアバターの指に反映する。(撮影:日経 xTECH)
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 2019年5月に発売された米オキュラスVR(Oculus VR)の「Oculus Quest」は、約5万円という比較的安価で高品質なVR体験を楽しめる単体動作型(スタンドアローン)デバイスとして注目された。同年11月19日には、ケーブルでパソコン(PC)とつなげばPC向けのVRコンテンツを遊べるようになる「Oculus Link」のベータ版を提供した。大幅な用途拡大が期待できそうだ。

スタンドアローンVR用HMDがPC接続型に早変わりする「Oculus Link」
米オキュラスVR(Oculus VR)の「Oculus Quest」に、対応するUSB 3.0ケーブルを接続することで、PCのVRコンテンツをHMDに出力できるようになる。(出所:Oculus)
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 もう1つの要因として、コンテンツの拡充が挙げられる。例えば、VRゲームにもサブスクリプションの波が到来している。台湾HTCが提供するVRコンテンツプラットフォーム「VIVEPORT」では、月額1500円で対象のVRコンテンツを無制限に遊べる「VIVEPORTインフィニティ」を提供している。2019年10月時点で、約1800のVIVEPORTコンテンツのうち、750タイトルが遊び放題となるプランだ。

 定額制プランを導入したのは、初めての人でもVRゲームを遊びやすくするためである。初めての人にとっては、どんな体験を得られるか分からないVRゲームは購入しづらい。「VRの普及のために、少しでも体験しやすいようなプラットフォーム、価格帯にしていきたい」(HTC NIPPON代表取締役社長の児島全克氏)。

HTC NIPPON代表取締役社長の児島全克氏
(撮影:加藤康)
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