デジタル技術を駆使して体や足のサイズを測る「サイズテック」。2017年にスタートトゥデイ(現ZOZO)が「ゾゾスーツ」で話題をさらって以降、国内のファッション業界で注目を集めるテクノロジーとなった。

国内ではZOZOが手掛ける「ゾゾスーツ」がサイズテックの先駆けとなった
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 2018年にはコナカ、2019年9月にはユニクロなど、大手アパレル企業がこぞってサイズテックのサービスをローンチした。2019年10月29日にも三越伊勢丹がサイズテックを使ったスーツのオンライン専業ブランドを立ち上げている。記者もサイズテックのサービスが出るたびに報じてきた。

 2019年10月には繊維事業を祖業とする伊藤忠商事が、サイズテックを手掛ける中国のAI(人工知能)開発ベンチャーに出資したことからも、アパレル業界における注目技術であることは間違いない。今後需要が見込まれるテクノロジーの覇権を握ろうと、各社が力を注ぐ。

 だが、そのサイズテックの国内元祖ともいえるゾゾスーツが2019年10月31日に、ひっそりと終了していた。事前にアナウンスはなく、ZOZOTOWNのサイトを見ると「売り切れ」と表示される。ZOZOの広報に問い合わせると「2Bスーツ(ZOZOのオーダースーツ)の販売終了に伴い配布を取りやめた」との説明だった。

 今冬に提供予定の足を採寸するサービス「ゾゾマット」の開発は継続してるというが、全身を採寸するサイズテック事業からは完全撤退となった。

 実際、ファッション業界が次々にサイズテックの新サービスを投入する一方で、記者の周りでは同サービスを利用してEC(電子商取引)で買い物しているという話をほとんど聞かない。各社が注力するサイズテックだが、本当にファッション業界で浸透するのだろうか。

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