台風19号が襲来した2019年10月12日夜、記者が住むマンションの全戸が停電した。多摩川の氾濫で1階にある電源設備が水につかりショートしたのだ。多摩川沿いに住んでいる以上、氾濫は覚悟していた。しかし停電に見舞われるとは考えていなかった。

 そのまま2日間にわたり、記者は停電した自宅で過ごした。マンションの6階なので浸水の危険はなかったが、当時マンション一帯は冠水した被災地の真っただ中にあった。混乱し緊迫した状況にあって、助けになったのはいくつかのデジタル機器とUSBの電源だった。災害による停電はどこでも起こり得る。記者の経験を皆さんと共有しようと思う。

自宅近隣の冠水した道路。この後も水位が上がっていった

 実はいきなり停電したわけではない。マンションの電源設備が1階にあることは記者を含め大半の住民が知っていた。多摩川から下水管を通じてマンション敷地に流れ込んだ水は徐々に水位を上げていった。台風襲来の12日夕方には「このまま水位が上がれば確実に停電します」という館内放送が流れた。

 台風の猛烈な風が吹き付ける中、このときようやく事の深刻さに気づいた。停電によってインターネットという災害の情報源を失うわけにはいかない。

 慌ててノートPCやスマートフォンへの充電を始めた。そのとき心のゆとりを生んだのは、中国アンカー(Anker)のバッテリー付きUSB充電器「Anker PowerCore Fusion 5000」だった。

充電し忘れないUSBバッテリー

 PowerCore Fusionは基本的にはUSB充電器で、記者は毎日自宅でスマートフォンの充電に使っている。単なるUSB充電器と違うのは、バッテリーを内蔵していることだ。スマートフォンを1~2回充電する容量がある。筆者はこれを自分用と家族用に計2台所有しており、自宅に備え付けで使っている。コンセントに差しっぱなしなので、充電のし忘れはない。その日もフル充電の状態だった。

記者が所有するバッテリー付きUSB充電器「Anker PowerCore Fusion 5000」。充電し忘れがなく停電時に役立った(停電した当日に撮影)
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