ドイツBMWの小型車ブランド「ミニ(MINI)」。その最初の小型高級車モデルとされる「クラブマン」「クロスオーバー」が大幅に改良されて日本でも発売となった(図1)。感心させられるのは、その世界観づくりの巧妙さだ。「英国の香り」「あえて男性を意識」「ファッションステートメント(ファッション哲学)への昇華」が、明確で分かりやすい世界観をつくり出している。

図1 ミニの新型「クラブマン」
図1 ミニの新型「クラブマン」
右が新色のMINI Yours エニグマティック・ブラック・メタリック塗装。左がインディアン・サマー・レッド・メタリック塗装。左側の人物が、ビー・エム・ダブリューでMINIディビジョン営業部長を務める山口智之氏。(撮影:日経 xTECH)
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 ミニは、英国生まれの自動車ブランドだ。今回の改良では、それをさりげなく、かつ気づきやすく表現している。テールランプに採用した英国国旗「ユニオンジャック」をモチーフとしたデザインである(図2)。派手さはないが、明確に英国の香りを感じさせる。そうしたさりげない主張が、紳士的な上品さとマッチしている。

図2 ユニオンジャックをモチーフとしてデザインしたテールランプ
図2 ユニオンジャックをモチーフとしてデザインしたテールランプ
本来のユニオンジャックは左右非対称だが、テールランプのデザインとしては左右対称にしてある。(撮影:日経 xTECH)
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 BMWの日本法人であるビー・エム・ダブリュー(東京・千代田)でMINIディビジョン営業部長を務める山口智之氏によると、クラブマン/クロスオーバーは「あえて男性を意識して作っている」。同氏によれば、クラブマン/クロスオーバーのユーザーには女性も少なくない。だが、女性をターゲットにして作ったクルマは男性からは敬遠される。逆に、男性を意識し、ある世界観を持たせてつくり上げたクルマは、女性にも受け入れてもらえるという。

 実際、クラブマン/クロスオーバーは、都市型の上質なライフスタイルを楽しむ男性にターゲットを置いて開発しているそうだ。日本の紳士とは、人生において上質なものを楽しむ人々であると同社はみている。

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