「男が化粧をするなんて…」と思ってしまう読者の方も多いのではないだろうか。実は状況は変わっている。若年層を中心に男性も化粧する文化が広がりつつあるのだ。

 資生堂はプログラミングスクール「TECH::EXPERT」の受講生向けに「肌マネジメント研修 by uno」と呼ぶ勉強会を実施している。今回の受講生は、同スクールで転職に向けてプログラマーとしての知識を身に付けようと短期集中型プログラムに通う20代を中心とした男性の生徒たち。“転職面接”という一大イベントを控え、受講に臨む表情は真剣そのものだった。

BBクリーム塗布の実習に挑む受講生
真剣な表情で、BBクリームを塗布していた(撮影:日経 xTECH)
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 この勉強会では、前半の座学に続き、後半の“実習”で念入りにBBクリームと呼ばれるファンデーションを塗布していた。BBクリームの「BB」とはブレミッシュ・バーム(Blemish Balm)の略。美容整形やレーザー治療の後の肌が回復途上にあるダウンタイムなどに使う保護クリームを元に発展した、ファンデーションの一種だ。1品でファンデーションのように肌を美しく装う機能に加えて、美容液、日焼け止め、化粧下地などの役割を果たすとして人気を集め、女性向け化粧品ではすっかり定番になっている。

 今回の研修で使われたのは、資生堂の「ウーノ フェイスカラークリエイター」という男性向けBBクリームだ。最近、韓国や中国では約3割の男性が肌色補正効果のあるBBクリームを使用するなど、メイクが新習慣として定着しつつあり、日本でも10~20代男性の新習慣として広がると見て製品化された。2019年3月から地区限定で販売したところ、4カ月で出荷実績が計画の3倍となり、9月から全国販売となった製品だ。限定販売時の購入者は予想以上に30~40代の占める割合が高く、ターゲット層を10~40代と幅広く設定し直したという。

 同製品はエンジニアの心をガッチリつかむテクノロジーが満載だ。いわゆる「ビューティ―テック」の領域である。配合されている「カラーチェンジパウダー」は色剤を内包するカプセル状のもので、塗布する圧力でカプセルがはじけて肌色に発色する。白から肌色に変化することで、塗った場所が分かりやすく塗り忘れや塗りムラを防ぐことができ、最後は肌になじむという使い勝手を実現した。粉っぽくならずしっとり仕上がるなど、化粧感を抑えたテクスチャーにこだわった。

肌色に変わる
日焼け止めクリームのような白色から、塗り広げると肌色に変化する。女性用化粧品で実用化済みの「カラーチェンジパウダー」を採用した(撮影:日経 xTEHC)
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